アゴヒゲアザラシの概要
アゴヒゲアザラシは、北極海にすんでいる大きめのアザラシです。いちばんの特徴は、名前にもあるように「アゴヒゲ」!口のまわりにたくさんの長いヒゲがあり、とくにアゴの下のヒゲが目立ちます。このヒゲはとても敏感で、海の底の砂の中にかくれているエサをさがすのに役立っています。
体の色は灰色〜茶色で、体長は大人で2〜2.5mほど。体重は300〜400kgにもなることがあり、ずっしりした体つきです。顔はまるっこく、目が小さめで、のんびりした表情をしています。
アゴヒゲアザラシの生息地域
アゴヒゲアザラシは、北極圏の海や沿岸にすんでいて、流氷の上でよく見られます。カナダ、グリーンランド、ノルウェー、ロシアなどの寒い地域に広く分布しており、流氷のすきまや氷の上を行き来しながら生活しています。日本では自然界では見られませんが、水族館などで飼育されていることもあります。
アゴヒゲアザラシの暮らし
アゴヒゲアザラシは、単独か親子でいることが多く、ほかのアザラシに比べておっとりした性格といわれています。泳ぎは上手ですが、海の底にいる生き物を食べるため、浅い海や海底を好んでくらしています。
アゴヒゲアザラシの食事
主に、海の底にいる魚や貝、エビ、カニなどを食べます。ヒゲを使って砂の中をさぐりながら、かくれているエサを上手に見つけます。1本1本のヒゲは動かすことができ、まるで手のようにエサを感じ取ることができます。
アゴヒゲアザラシの赤ちゃん
春先(3月〜5月ごろ)に、流氷の上で赤ちゃんを産みます。赤ちゃんは生まれたとき、白くてふわふわの毛でおおわれていて、とてもかわいらしいです。お母さんは数週間のあいだ、栄養たっぷりのミルクをあげて赤ちゃんを育てます。赤ちゃんはすぐに太り、やがて泳ぎをおぼえて海へと出ていきます。
アゴヒゲアザラシの一生
野生では25〜30年くらい生きるといわれています。天敵にはホッキョクグマやシャチがいますが、大人のアゴヒゲアザラシは大きくてパワフルなので、簡単にはおそわれません。
アゴヒゲアザラシを取り巻く状況
現在、アゴヒゲアザラシの数は安定しているとされていますが、地球温暖化による流氷の減少が心配されています。流氷は赤ちゃんを育てる大切な場所なので、氷が少なくなると子育てに影響が出る可能性があるのです。そのため、環境保護の目でも見守られているアザラシのひとつです。


