カニクイアザラシの概要
カニクイアザラシは、南極の海にすんでいるアザラシです。
名前を聞くと「カニを食べるのかな?」と思ってしまいますが、実はカニは食べません。主に食べているのは「オキアミ」というエビのような小さな生き物なんです。
カニクイアザラシは、アザラシの中でも数がとても多く、世界で一番たくさんいるアザラシだといわれています。全部で1000万頭以上いるとも!とても寒い南極の海でも、元気にたくましく暮らしています。
カニクイアザラシの体はほっそりとしていて、スマートな形をしています。
大人の体長は2.4〜2.7m、体重は200〜300kgほど。体の色は背中が灰色〜茶色っぽく、おなかのほうは明るい色をしています。顔つきはちょっとキツネのように見えることもあり、シュッとした印象です。
カニクイアザラシの暮らし
カニクイアザラシは、南極の氷のまわりの海(南極海)に広くすんでいます。
流氷や氷の上で休んだり、寝転んだりしている姿がよく見られます。単独で行動することが多いですが、時々小さなグループになることもあります。
カニクイアザラシの食事
カニクイアザラシの主食は「オキアミ」。
小さなエビのようなプランクトンの仲間で、南極の海にたくさんいます。食べるときは、特殊な「ふるい状の歯」を使って、海水ごと口に入れ、オキアミだけをこし取って食べます。このしくみは、クジラのヒゲに似ていて、とてもユニークな特徴です。
カニクイアザラシの赤ちゃん
赤ちゃんは、春〜初夏(南半球では10〜12月ごろ)に氷の上で生まれます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、やわらかい毛におおわれていて、お母さんのミルクを飲んでどんどん大きくなります。ミルクには脂肪がたっぷりふくまれていて、短い間にむっちりと育ちます。
カニクイアザラシの一生
カニクイアザラシは、野生でおよそ20〜30年ほど生きるとされています。
自然の中では、シャチやヒョウアザラシなどが天敵になります。
カニクイアザラシを取り巻く状況
数がとても多いため、カニクイアザラシは絶滅の心配は少ないとされています。
ただし、地球温暖化などで南極の環境が変わってしまうと、オキアミの数が減ったり、氷の上で子育てがしにくくなることも考えられます。そのため、南極の自然を守ることが、カニクイアザラシの未来にもつながります。