ミナミゾウアザラシの概要
ミナミゾウアザラシは、世界でいちばん大きなアザラシです。オスの体はとにかく大きく、なんと体長5〜6m、体重は3〜4tにもなります。これはゾウや自動車くらいの重さです。アザラシ界の「超ド級モンスター」といってもいいかもしれません。
オスは名前のとおり、鼻がゾウのように長くふくらみます。普段はたれているだけですが、繁殖の時期になると「ぶおーっ!」と大きな音を出して、自分の強さをアピールします。メスはオスよりも小さく、体長は2.5〜3m、体重も400〜900kgほど。それでも十分大きいですね。
ミナミゾウアザラシの生息地域
ミナミゾウアザラシは、南極に近い島々に住んでいます。サウスジョージア島、マッコーリー島、ケルゲレン諸島などが主な生息地です。普段は海の中で暮らし、繁殖や休息の時期には海岸に上がってきます。
ミナミゾウアザラシの暮らし
基本的には1頭で海を旅していますが、繁殖の時期(南半球の春〜夏)になると、たくさんのオスとメスが海岸に集まります。オスたちはメスをめぐって、にらみ合い、ぶつかり合い、声を張り上げて戦います。このとき、オスは何も食べずに何週間も浜にとどまり、自分のハーレムを守ります。とても過酷ですが、それがミナミゾウアザラシの役目でもあります。
ミナミゾウアザラシの食事
魚、イカ、タコなど、海の中にいる生きものをたくさん食べます。泳ぎがとても得意で、1500m以上も深くもぐることができるのが特徴です。さらに、2時間近く息を止められるともいわれていて、まさに「海のダイバー王」です。
ミナミゾウアザラシの赤ちゃん
メスは海岸で1頭の赤ちゃんを産みます。赤ちゃんは生まれたときは毛がふわふわで、色もこげ茶っぽいです。お母さんは約3週間、脂肪たっぷりのミルクをあげて赤ちゃんを育てます。赤ちゃんはぐんぐん太って、数週間で泳ぎの練習をはじめ、やがて自分でエサをとるようになります。
ミナミゾウアザラシの一生
ミナミゾウアザラシは、野生で20〜25年ほど生きるといわれています。オスは繁殖のときの激しい争いや断食の影響で、メスよりも短命なことが多いです。
ミナミゾウアザラシを取り巻く状況
かつては毛皮や油をとるために乱獲され数が減りましたが、現在は保護活動のおかげで回復しています。今では10万頭以上が世界中で確認されており、南極観測隊や観光客からも人気の高い動物です。ただし、地球温暖化による海の環境変化は、将来的に影響をあたえる可能性があるとされています。