ズキンアザラシ

英名:Hooded seal
学名:Cystophora cristata
生息地域:北極海、北大西洋
Hooded seal

画像引用元:Wikipedia

ズキンアザラシの概要

ズキンアザラシは、北極圏の海にすんでいる、とってもユニークなアザラシです。英語では「フッドシール(Hooded Seal)」と呼ばれていて、「フード=頭巾(ずきん)」という名前のとおり、オスの顔にはまるでフードのようにふくらむ特別な部分があります。

この頭のふくらみは「鼻の袋(のう)」と呼ばれており、ふだんは目立ちませんが、オスが興奮したりメスにアピールしたりすると、ぶわっと大きくふくらませて風船のようになります。さらに、鼻の穴から赤いふくらみ(風船のような膜)を「ぷくーっ」と出すこともできて、まるでおどろきの変身!この姿はズキンアザラシだけの特別なものです。

ズキンアザラシの体の色は背中が黒っぽく、お腹は灰色〜銀色で、肩から頭にかけて黒い「ずきん(頭巾)」をかぶっているような模様があります。これが名前の由来になっています。オスはとくに頭が大きく、ふくらむ鼻の袋もあるのでとても目立ちます。

ズキンアザラシの生息地域

ズキンアザラシは、北大西洋の寒い海に住んでいます。カナダ、グリーンランド、アイスランド、ノルウェーなど、氷がたくさんある地域に見られます。流氷の上で休んだり、赤ちゃんを産んだりして暮らしています。

大人のオスは体長2.5〜3m、体重は300〜400kgくらいになります。メスはそれより小さめで、体長は2〜2.3mほどです。

ズキンアザラシの食事

主に魚やイカ、タコ、エビなどを食べます。泳ぎがとても上手で、海の中をすばやく動き回り、時には1000m以上も深くもぐることができます。ズキンアザラシは「潜水の名人」としても知られています。

ズキンアザラシの赤ちゃん

赤ちゃんは冬〜春にかけて、流氷の上で産まれます。生まれたばかりの赤ちゃんは、真っ白でふわふわの「ラン毛(子ども毛)」におおわれていて、まるでぬいぐるみのようにかわいいです。ただし、ズキンアザラシの赤ちゃんは成長がとても早く、4日〜5日ほどでおっぱいを卒業してしまいます!その短い間に、脂肪たっぷりのミルクで急いで太って、大人になる準備を始めます。

ズキンアザラシの一生

ズキンアザラシは、自然の中でだいたい25〜35年ほど生きるといわれています。シャチやホッキョクグマが天敵ですが、厚い氷の上で暮らすことで身を守っているのです。

ズキンアザラシを取り巻く状況

ズキンアザラシは、世界ではまだ一定の数がいますが、数はだんだん減ってきており、「絶滅が心配される動物(準絶滅危惧種)」に指定されています。特に気候変動によって流氷が減っていることが大きな問題です。赤ちゃんを産む場所がなくなると、子育てができなくなってしまうからです。

ズキンアザラシに会える施設

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