ワモンアザラシの概要
ワモンアザラシは、北の寒い海に住んでいる小型のアザラシです。「ワモン(輪紋)」という名前は、体にあるまるい輪のような模様からきています。灰色や黒っぽい体に、白い輪がいくつも入っていて、とても美しい模様が特徴です。
体の大きさは、大人でも1.2〜1.5mくらい、体重は70〜100kgほどと、アザラシの中では最も小柄です。体はまるっこく、顔もつるんとしていて、ぱっちりとした目がとてもかわいらしく、水族館でも人気があります。
ワモンアザラシの生息地域
ワモンアザラシは、北極圏の海やロシアのバイカル湖など、非常に寒い地域にすんでいます。日本では、冬の間に北海道のオホーツク海沿岸などで見ることができます。流氷のある地域が大好きで、氷の隙間から海にもぐって生活しています。
ワモンアザラシの食事
小さな魚やエビ、カニなどを食べています。泳ぎがとても上手で、海の中をスイスイ自由に動き回ります。流氷の下にもぐってエサを探すことができ、10分近く息を止めることもできます。
ワモンアザラシの赤ちゃん
ワモンアザラシは、春ごろに氷の上や雪の中で赤ちゃんを産みます。出産のために、雪の中に「ゆきのほらあな(雪穴)」を作って、そこで赤ちゃんを育てます。生まれたての赤ちゃんは、まっしろでふわふわの毛におおわれていて、とてもかわいらしいです。
お母さんは、赤ちゃんに脂肪たっぷりのミルクをあげて、赤ちゃんは数週間でむちむちに太ります。その後、毛がぬけ変わって泳げるようになったら、自分でエサを探すようになります。
ワモンアザラシの一生
ワモンアザラシは、自然の中では25〜30年ほど生きることがあるといわれています。体が小さいので、ホッキョクグマやシャチなどの天敵におそわれることもあります。
ワモンアザラシを取り巻く状況
現在、ワモンアザラシは世界的には「それほど心配されていない(低リスク)」とされていますが、地球温暖化によって流氷が減ってきており、子育ての場所が少なくなってきているのが問題です。とくに、氷の上でしか赤ちゃんを産めないワモンアザラシにとって、流氷の減少はとても深刻な問題です。



