ゼニガタアザラシの概要
ゼニガタアザラシは、日本に住む唯一の「定住型アザラシ」として知られています。体の模様が「銭形(ぜにがた)」=昔のお金のような丸い輪に見えることから、その名がつけられました。英語では「ハーバーシール(Harbor Seal)」と呼ばれ、北の海に広く分布しています。
体の色は灰色や銀色、時には茶色っぽい個体もいて、全身に黒やこげ茶の丸い斑点模様がちりばめられています。1頭ごとに模様の形や位置がちがうので、写真で見分けることもできます。大人の大きさは、体長1.5〜1.9m、体重は100〜150kgほど。ずんぐりした体とつぶらな目がとても愛らしく、水族館でも大人気のアザラシです。
ゼニガタアザラシの生息地域
ゼニガタアザラシは、世界中の北の海にいますが、日本では主に北海道の沿岸に住んでいます。とくに、えりも岬や根室などの岩場でよく見られ、1年を通して同じ場所に住んでいるのが特徴です。ほかのアザラシは季節によって移動することが多いですが、ゼニガタアザラシは「いつもそこにいる」アザラシなのです。
ゼニガタアザラシの食事
魚が大好きで、ニシン、カレイ、タラなどいろいろな魚を食べます。イカやタコ、カニなども好物です。泳ぐのがとても得意で、長いときは20分以上海にもぐってエサをさがします。まるい体からは想像できないほど、海の中ではすばやく動けるのです。
ゼニガタアザラシの赤ちゃん
春になると、岩場の上などで赤ちゃんを産みます。赤ちゃんは生まれてすぐに泳げるようになっていて、お母さんのそばでしばらくの間ミルクを飲んで育ちます。ミルクはとても栄養たっぷりで、短い期間でぷくぷくと太っていきます。お母さんが赤ちゃんをしっかり守る姿はとても感動的です。
ゼニガタアザラシの一生
野生では約20〜30年生きるといわれています。シャチやホッキョクグマなどが天敵ですが、岩場で集団で暮らすことで身を守っていることもあります。
ゼニガタアザラシを取り巻く状況
ゼニガタアザラシは、日本では一時数が減ったこともあり、現在は天然記念物として保護されています。特に北海道では、地域の人たちや研究者、水族館などが協力して見守っており、観察ツアーや環境教育にも活かされています。










